はいどーも、革靴人の鈴木でございます。
本日は靴オーダー時の革種類についてね。
色々なメーカーや工房で靴のオーダーを受けておりますが、
実は使える革というのはどこでも限られています。
「なんで!?」
と思う方も多いかもしれません。
というのも製靴作業では、釣り込みとの相性、靴のデザインとの相性、作った後の耐久性との兼ね合いもあり
どんな革でも使えるわけではないんです。
革は、概ね用途が決められた上で鞣されるんですね。
なので、靴用ではない革を用いるのは難しい場合が多いです。
「どうしてもこの革を使ってほしい!」という革があったとして、
その革を使うためには、事前に色々なテストを兼ねて何足か作る必要があるんですが、
それだけのコスト&時間が掛かって、作れた場合は良いです。
最悪、「この革では靴を作れない」という結果になるかもしれません。
オーダーの際に、「こういった革を選べます」と見せられる革サンプルがありますが、
そうした革たちはメーカーや工房での荒波を乗り越えた勇者だと思ってください。
逆に言うと、そこには荒波に抗っても沈んでいった革たちが多数居るということでもあります。
これは靴だけでなく、ランドセル、カバン、ベルト、など色々なオーダーでも同じことが言えますね。
ぜひ、みなさん革を用いたオーダーの際にはそんなことを思いつつ、オーダーしていただけたら嬉しいです!
ということで、本日はこの辺で。
Salem Shoe オリジナルシューズ
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