はい、どーも革靴人の鈴木でございます。
本日突如ご来店いただいたのは、アメリカ留学時代の後輩たち5名。
小さいウチの店には多い人数だったり、、、(;・∀・)
さてさて、革底について、ちょいと書いておきます。
革底の手入れはどうしてます?
個人的には、革底の手入れ方法としては3段階くらいあると思います。
そもそも底に使う革ってのは繊維が密になっている部分を使っています。
圧縮を掛けているってのも聞きましたが、そこは専門外なので詳細は知りませんm(_ _)m
でね、その繊維をどう扱うか!?ってのが手入れの考え方になるのかなと。
①固く締める
油分や水分などを加えて、固いモノで底をグイグイ押しつぶすように固く締めます。
目を潰すなんて言いますけど、隙間をガンガン潰していく感じです。
こうすることで、ソールが固く締まり削りにくくなります。
反面締めすぎて、接地性能が弱まることがありますね。
②乾燥時のみ油分水分追加
極端な例かもしれませんが、革が柔軟性がある限り何もしないのもある意味手入れです。
乾燥が進むと革底が割れてしまう場合もあるので、乾燥時のみ油分水分を追加するだけって感じ。
各メーカーから塗るだけでオーケー、みたいなケアグッズがありますが、それで十分ですね。
革底は繊維が解けていくことで、地面との接地時にグリップを生みますから、
革底の柔軟性を維持することで、グリップも反りも常に確保できます。
もちろん、オールソールまでの期間は短くなりますけどね。
③軽く締める
ぶっちゃけ①と②の間ですね。
油分水分などを加えて、軽く締める程度にする感じです。
具体的には油分水分を加えた後に、密度が低い部分のみを固いモノで軽く締める程度。
そうすることで、グリップ性能を維持しつつ、摩擦も抑えるバランス型です。
革底をメインで履いている人は分かると思いますが、この辺は革底によってクセがあると思います。
何故か滑りやすい底もあれば、全然滑らない底もあるはずです。
こういう底のケアを使い分け始めると靴の沼にずっぽり入っている証拠ですね(+_+)
ということで、本日は御客様からお預かりした靴。
何番でケアするか?
まあ③でしょうね。
履き始めてから、そんなに削れてないですし、固く締めるよりも削れている部分を中心にケアしましょう。
小指のボールジョイント部分が削れ気味なので、そこを油分水分で少し締めつつ、まだ削れていない部分には軽くミンクオイルをうすーく塗って磨く感じかなと。
革底もアッパーと同じくらいケアすべき場所だったりしますが、面倒な場合はハーフラバーを貼るのも手です。
自分の考えとしては、別に良い悪いがあるわけではないですから、好き好きで良いと思ってますよ。
ということで、ではでは。