はい、どーも革靴人の鈴木でございます。
靴と足の関係ってのはとても難しかったりしますけど、
医療的な立ち位置になると、革靴好き観点が疎かになるので、その辺はスルー気味で( ´∀` )
革靴好きな人でもなんとなく分かるように書いてみますけどね、
とにかく、大事なのは足の特徴を自分自身で把握しておくことなんですね。
とはいっても、自分の足がどうなのか?って知らないですよね。
「幅広甲高」なんていう人がまだまだ多いですけど、本当に少ないです。
つか、スーパーレアっす!
最近では自分の足の特徴とか、知らないのが普通ですな。
他人の足とじっくり見比べる機会ってなかなか無いっすもんねえ。
たとえばゴルフ場なんかだと、風呂場で裸になるから他人の足を見れますけど、
足を見比べているオッサンたちが居たら、周囲から引かれるかもしれんし(;´∀`)
で
足の特徴って本当に千差万別だなと、改めて思うわけです。
例えば、自分の足。
左足263mm/右足258mmなので、普通に選ぶ靴は26cmの革靴。
足囲が細くJIS規格でいうところのB~Cくらい。
踏まず部の上にある肉量が多いのだけど、踵にかけての肉量が少ない。
足長を基に既製靴を選ぶと、どうしても合わない。
つか合うわけがないんですけどね。
例えばある時期に好んで「スコッチグレイン」のEウィズや「REGAL TOKYO」「シェットランドフォックス」のE~2Eと言われる26cm靴を選んでおりました。
そうすると足囲が20~30mmも余るわけです。
甲回りがブカブカですわ。
歩いていて気持ちよくないし
靴の型崩れがパねえってのが予測できる。
そうした靴選びをしながら試行錯誤するわけです。
でもって、とあるブランドのとある店舗で同じように26cmで甲回りがブカブカの靴を履いてみたところ、
「革は馴染みますから」って言いきった奴はマジでヤバい。
甲部は多少フィットしていれば馴染むけど、余りまくってたら足にも靴にもアカンやろ!
売ることだけに集中してたら、靴と足の両方を雑にすることになると理解してほしいわ。
で、結局どういう靴を選ぶかってことなんだけど、靴とのフィット感を優先せざるを得ない。
つまり自分の場合では足長を犠牲にするしかないんです。
自分の左足は26.3cmだけど、結局甲回りのフィット感を高めようとすると25.0cmくらいを履くことになる。
1~1.5cmも足長を犠牲にすると、甲回りのフィット感が許せる範囲になるかな、、、って感じ。
ただね、、、こういう選択をしてると、そのあと何が起きるかってことなんだけど
結構大変なことが起こります。
足が細いために小さい靴を選ぶと、具体的には本来靴の形状を確保するスペース、いわゆる捨て寸のところに足が入り込むことになる。
つまり、
ボールジョイントとかボールガースなどと呼ばれる位置が足と靴で異なるわけですね。
シワの入り方が多少、変になる程度ならば、大したことないんですけどね、
靴のボールジョイント位置よりも前に親指と小指の付け根があることから、
歩けば歩くだけ、「外反母趾」や「内反小趾」になる可能性が高まります。
しかも、靴への負担も大きいので、シワの入り方によっては革が裂けることもあり得る。
せっかく良さげな靴を履いても、ビカビカに磨き上げても
その中にある足は悲鳴を上げているかもしれないんです。
ぶっちゃけ、自分はそういう靴選びを数年行っていたことで、
若干ですが、外反母趾と内反小趾が進行したようです。
痛みがあるわけではないですが、年老いてから困る要因になるので、気を付けた方が良いですね。
おそらく、明治から昭和前半までは誂靴(あつらえぐつ)が一般的でしたから
靴職人さんと、上のような会話が多少なりともされていたんではないかと予想しているんです。
そうした文化が無くなってしまっているのは、とても残念ですね。
現在のビスポーク職人さんが、上のような会話をしていると嬉しいですね。
そうした足と靴の関係を、もっと色々と広まれば良いなと思っております。
ちなみに、ウチでは石膏型は取っていませんので、悪しからず。
ビスポークは今のところ請け負ってないので、すいません。
参考までです。
ではでは。
Salem Shoe Store/セーラムシューストア
埼玉県上尾市上町1-5-15-104
070-5360-9403