はい、どーも革靴人の鈴木でございます。
RAYMARの新作や在庫が追加され発売されていますね。
その中で自分が気になったのは、ダブルモンクのショートブーツ
色はネイビーとブラウン。
グッドイヤー製法でCharles F. Stead社のスエードを使って
23,500円ってことはいつも通り中国ファクトリー製でしょう。
ブーツデザインで革部材を多く使っていますから
ユーザーとしては納得のお値段ですね。
この靴で気になった箇所が2点あります。
①この時期にスエードの靴を販売するRAYMARの正当さ( ´∀` )
スエードってのは日本だと冬用のようなイメージが付いていますが、実はそうでもない。
ぶっちゃけ夏用といって過言でないわけです。
スエードって素材を使った靴は吟層面がアッパーの内側になり、床面がアッパーの外側になりますので、
密度の関係で靴の中にある湿度がアッパーの外側に放出されやすい。
スエード表面も水分を弾きやすく、多少染み込んでも外部に向かって非常に早い時間で放出されます。
しかも、スエードってのはスムースレザーで使用される革と比べて薄く漉かれていることから足当たりが優しいんです。
なので、素足で履くのにも丁度良いわけです。
手入れもスプレーとブラッシングだけで済みます。
※磨きをガシガシ行いたい人には物足りないかもしれませんけど、、、
なので、手入れをスムースレザーと同じようにできる人ならば、
スエードは夏に適している素材と言えるわけです。
そんなスエードの靴ですけど、大抵秋冬に発売されていますよね。
とある靴メーカーの人が
「冬にスエードの靴を履く女性は大変。靴の中寒いはずだし、、、冷え性の人には厳しいはず」
と言っていましたよ。
「スエード=冬の素材」と間違った情報が流布されている日本では
とても矛盾する状態に陥っているような気がします(-_-;)
アパレル関係の人は知っていると思うんだけど、、、何故なのか(# ゚Д゚)
靴好きな人はね、是非とも知っておいてほしいですね。
た だ ね、
RAYMARさん、せっかくのスエードをこの時期に短靴でなくブーツを出すのか!?( ;∀;)
マジこれ短靴だったら良かったのに、、、。
確かに今週あたりから関東では梅雨入りしますから、その際に履くのは良いですね。
水をガンガン弾いて、ブラッシングとスプレーで手入れが終了しますからね。
でも夏場にブーツだと、、、足首あたりが暑苦しいような気がする(;´∀`)
梅雨に履いて、秋の長雨時期まで保管する場合にはカビには気を付けましょう。
②デザイン
木型は0401ってことなので、定番のストレートチップと同じでしょう。
0401のブーツ木型を基に新しく起こしたんでしょうかね。
同じ木型だからといって、前の木型と同じだと安心するのは早いですよ。
これはマジ大事なんですけど、
こういったストラップを主として甲を止めるブーツの場合、木型と足型が近似値でないと
足首近辺の隙間締め付け具合が不十分になってしまうこともあります。
ダブルモンクのストラップには通常穴が3つですよね。
これだけで締め具合を調整しなければならないんですが、
3つ程度の穴では構造上締め付けられる距離を稼げないんです。
しかもデザイン自体は中央の2番目の穴に合わせて釣り込むのが普通。
なので、
この靴のデザインだと、
緩く締めると、ストラップあたりが浮つき、きつく締めると、靴上部の形が若干崩れる可能性もあります。
ブーツを紐で締める場合と比較すると、ストラップで締める場合は、足合わせの難易度が急上昇します。
甲の上部がきつくて入らない人や、どんなに締めても隙間が多い人ってのが居るんです。
正直なところ、サイズ合わせ以上に難しいかもしれません。
なので、まだ在庫があり欲しい人は、
できれば、焼津のオフィスに行って試し履きすることをオススメします。
もちろん、事前に訪問許可をもらってですよ。
そうすることで、送料とか無駄を無くして、
RAYMARさんのご負担を減らせますからね。
ということで、ではでは。