アジアでの靴生産

はい、どーも革靴人の鈴木でございます。

革靴好きな人はなんとなく分かっているかと思いますが、最近は有名ブランドも新興ブランドでも日本以外のアジア生産靴が増えてきましたね。

そうした靴もしっかりしたクオリティを保っていることが多いので要チェックです。

 

例えば、、

スペインMEERMINのサブブランドみたいな感じでしょうか、、、REINOSはインド生産。

引用 akasuki

 

日本でいえば、以前からリーガルのアウトレット向けに展開しているREGAL WORTH COLLECTIONなどはデザインを日本で行いますが生産は中国。

引用元: かやメモ

 

アメリカのCOLE HAANは多くの生産をインドを含めたアジアなどに移行し、本国生産は一切無くなりました。

引用 GQ

 

自分が好きなRAYMARも100%中国生産。

引用 有限会社サンレイ

 

 

生産場所がアジアに集中する理由は、まず「コスト重視」という点があります。

低コスト靴を生産しなければならない場合には、高コストの国々ではどーすることもできませんから、生産コストの安い国を活用する必要がありますね。

職人リスペクト文化が高い国ではコスト増加傾向ですから、経営判断により廉価版生産のため、そうした靴をコストの安い職人が居る国で生産することもあります。

 

同時に、現場での理由として「職人確保」という理由もありますね。

職人リスペクト文化が薄まっている国々では、どうしても世代交代がしにくくなり、必要な職人数を確保しにくくなります。

ビジネスを継続するために職人の数が揃う国々や、若者が多い発展途上の国々に投資し生産を移しています。

 

また指向性を持つ新興ブランドでも上記のような「コスト」「技術確保」といった複合的な理由でアジア生産ということもありますね。

 

 

いずれにしても、しばらくは有名ブランドを含めた靴のアジア(日本以外)生産という流れが継続するのは間違いないでしょう。

余談ですが、日本は同じアジアですが最低限のコストがそこそこ高い上に、関税も高いので、海外ブランドが日本に下請け生産依頼することは無いですね。

日本国内販売を目的とする有名ブランドのライセンス許諾って場合は未だ多いですけど、、、今後は微妙ですねえ。

 

 

そうした流れではありますが、今後アジア生産について予想されることもあります。

 

 

コストが安いと言われていた各国のコストが急速に上がりつつあります。

同時に職人確保も難しくなりつつあります。

そうすると、そうした国々における生産体制が確保できなくなる場合も増えてくるでしょう。

 

実際問題、大手アパレル系も中国生産ではコストが合わず、カンボジアやバングラデシュへ生産拠点を移していますよね。

そうすると靴生産もどんどん安い場所へ移るでしょうが、そのうち限界が近づくんじゃね?って思いません?

 

 

付加価値を得たブランドは、高値で販売できるでしょうから、生き残ることができるのかなと。

靴ブランドとしては、自社ブランドの支持者確保と、新たな支持者を形成するための努力が必要でしょう。

 

ユーザーにとって付加価値を感じられない、コストのみを追いかけるブランドは、残念な結果になるような気がします。

 

 

日本の靴ブランドがどういった方向に進むのか?

靴ブランドの経営手腕が厳しく問われる時期に入りましたよ。

ふわふわっとした感じでは簡単に会社が無くなる時代ですからね、新たな息吹を加え続ける経営ってのが大事になるでしょうね。

 

オレ自身、これから大変だなぁ、、、(^_^;)

 

ということで、バイバイ!

革靴人 鈴木

40代まで映像関連会社に勤務。色々あって会社を辞めて靴業界に転身。 かがみ式靴教室で靴の設計を製靴方法などを学び、2019年に法人を立ち上げる。 色々あって上尾市立中央小PTA会長、上尾市PTA連合会副会長、上尾市青少年育成連合会副会長などを歴任。

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