はい、どーも革靴人の鈴木でございます。
BENSON SHOESって聞いたことあります?
自分は今年のビッグサイトで行われたシューズEXPO(展示会ですね)に行った際に知りました。
北アフリカにあるモロッコのブランドだそうな。
このモロッコの革靴メーカーがヨーロッパでは知る人ぞ知る質実剛健なブランドだそうです。
マジすげーなと感激しました。
というのも自分は20年以上前にモロッコを1ヶ月ほど旅した経験があり、さらには家内との旅行でもモロッコを2週間ほど旅しておりましてね、サハラ砂漠のイメージが強いですが、非常に地場産業が多く活気があった記憶があります。
とはいっても、アラブ&イスラム文化どっぷりの国ですから、男女の区別はしっかりとされてますし、何を買うにも値段交渉で非常に疲れた思い出もあります。でもって、足元は大概の人がバブーシュを履いていました。
その当時お金持ちだけが革靴を履いていましたが、ヨーロッパのブランドだろうと勝手ながら思ってました。
もしかしたら、あの時に見た革靴はBENSONだったのかもしれませんね。
デザイン面からみると、質実剛健とはいっても英国靴とも違う雰囲気ですよね。
以下は自分なりの考えですが、モロッコは1956年まではフランス領だったので、フランス靴の影響を多く受けているのは間違いないです。
加えて、モロッコは歴史的にもスペインと交錯している時期がある上に、地理的にも目と鼻の先。おそらく質実剛健さはイギリス→スペインの流れを汲んでいるのかなと。
ただ、それだけでは終わらない感じがします。
このブランドはパティーヌにおいても前のめりです。なので、地中海を挟んだ対面にあるイタリアを意識しているのではないかと考えます。
モロッコでは昔から皮のなめし工場がありまして、自分も行ったことがありますが、非常に大きな産業です。
バブーシュはご存知のように、全て革製です。しかもそのバブーシュも実はほとんど、職人によるハンドソーンのように手製にて作られております。
つまり、モロッコにおいて靴を作られる環境が思いのほか揃っていたんですよね。
この靴メーカーには作り手側のコダワリがありまして、必ず踵はコイン一個分入るように隙間を空けています。
これはヨーロッパでは良く見られますが、履いて体重が掛かったときに地面と水平になるように計算されているからなんですよね。
※日本では履く前の見た目にこだわるメーカーが多いので、履いていない状態で地面と水平になるように設計されています。
他にもコダワリが沢山あったんですが、忘れましたm(_ _)m
いずれにしても、自分が靴屋を始めたら、いつかは扱いたいブランドですね。
高いけどねヾ(*´∀`*)ノ
ではでは。