My Life, Shoe Life

RAYMARの良いところ、、、悪いところ、、、

はい、どーも革靴人の鈴木でございます。

 

SEO的なことを行っておりませんけどね、一応アクセス状況を見たところ上位に「RAYMAR」の名前があったので、

補足的なことを書いてみようかと、、、。

 

 

RAYMARブランドの靴を何足か持っているけど、そのうち3足は同じ形でウィングチップ。

 

なぜ同じ形を購入したかというと、このブランドのクオリティをしっかり見たかったからです。偉そうですいませんm(_ _)m

 

改めてになりますけど、RAYMARは知る人ぞ知るブランドで、コスパを重視しつつも、ハンドソーンウェルテッドの靴を提供するブランド。

もちろん、国産でハンドソーンを格安で提供するのは難しいので、中国産でございますね。でもそれが何?ってくらいクオリティは高いですよ( ´▽`)

細かいことをスルーできるスキルをお持ちの靴好きな方ならば、一度機会があれば試してみたらどうでしょう?

 

 

個人的には、自分の細い踵をしっかりホールドしてくれる形が気に入っております。

なかなか、ここまでしっかりとホールドしてくれるブランドは少ないです。

踵が太めな人にはきついかも、、、ってくらいです。

 

とはいっても、やはりこの値段ですから、難点もあったりします。

というのも、以前も書きましたけど中国産ということもあり、詰めが甘いところがあるんですな。それもある意味魅力だったりします(^O^)

 

 

ウェルト(押ぶち)に色を塗る際にアッパーにもインクが付いてしまっている(゚д゚lll)

ガッツリ血筋などが入っている革を用いる場合もある(´・ω・`)

などは目に見える分かりやすい点ですかね。

 

 

今回3足同じ型、同じサイズの同ブランド靴を持っている自分だからこそ分かる点も書いておきます。

 

 

実は、、、パーツの成形や縫製が甘い部分があるみたいです。簡単に言えば個体差ですね。

どういうことかと言うと、ちょっと見ではなく、一日靴を履くと、違いが出るって感じです。

 

ダークブラウンのウィングチップは何も問題無いのです。

 

ブラウンのウィングチップは、甲の屈曲部とアキレス腱近くの皮がガッツリめくれてしまい、自宅に戻って靴を脱ぐと血まみれです(^_^;)

 

ブラックは可もなく不可もなくってところでしょうか。多少踵の締め感が甘い程度。

 

どれも、イルチアの革を使っており、革質に大きな違いはありません。

※小ネタですが、黒の革はタンナーによって、仕上げに顔料を使ったりする場合があり、革の伸びや質が異なる場合もありますよ(笑)

 

でもって、上記問題の箇所を検証すると、、、

甲部分の問題は、縫製の縫い目が裏側に出てしまっているのか、もしくは重なる部分の漉きが甘い感じです。屈曲の度にその出っ張り箇所が甲をえぐります(´Д`;)

踵部分の問題は、カウンター(月型)自体の漉きが甘いのか、、、ガチっと硬い部分が履き口にあり、そこが歩行時に踵を見事にえぐってくれます(;´д`)

 

最近は靴型設計を勉強をしている為、別視点としては、設計が甘いかも、、、と感じるところもあります。

例えば、地面と爪先反り部分の落差、いわゆるトウスプリングが多い、、、踵部から踏まず部への角度があるのは普通ですけど、その落差が大きすぎる、、、といったこともありました。

ただ、新型ウィングチップと言われている靴ではこの辺は改善されており、今後も木型を新設計で色々とイジってくれるとより良くなりますから、ユーザーとしては非常に嬉しいですね。

 

こういったクオリティのブレは「ご愛嬌だな」って思える人にとって、RAYMARは良いでしょう。実際に英国製や米国製でも工場によって結構個体差があるらしいからね。

 

日本製の靴は、検査機能が厳しく運用されているので、それほど大きな個体差は現れないですねえ(・∀・)

 

当たりハズレも含めて楽しめる気持ち、このブランドと一緒に靴を作るという新しい価値観を楽しめる気持ち、をユーザーが持っていれば、ユーザーにも、このブランドにとっても良いでしょうね。

ちょっとでも上記のような部分に「納得できねえ!」って怒りを感じる人は慎重に考えた方が良いかもしれませんね。

 

で、自分はどうなの?ってところですが、自分は完全に前者ですし、このブランドのファンなので、これからも買いますよ。

 

とは言っても、最近の新デザインは既に自分が持っている靴と革色とデザインが激似なので、買えてません。

ブラウンやネイビーのダブルモンクとか良かったんですけど、スコッチグレインやリーガルBTOで持ってたし(;・∀・)

さすがに、家内に「同じ靴でしょ!?」って言われそうでね(^_^;)

 

ではでは、今回はこの辺で。

ちなみに、今回のRAYMARウィングチップ三兄弟写真は、リーガル社のシェットランドフォックスのショップブログにあった写真と似てます(爆)

 

引用: ShetlandFox

 

ではでは。

コメント (4)
  1. ポルンガ より:

    RAYMARの良いところも悪いところもしっかり記載している記事を見つけて、コメントいたします。
    私は以前試着会に参加して、ジャストサイズを調べた上で、RAYMARを購入してみました。
    試着会では、値段の割にはフィット感も悪くないなと思ったのですが、結局、数ヶ月履き込んで処分しました。
    試着会で、フィット感が悪くないと思えたのは、履き口周りを小さくすることで、履き口周りのフィット感を良くしており、トゥ周りや踵については正直ダメな靴と、履き込んでわかりました。はっきり言うとラストが最悪と感じました。
    RAYMARの大石さんのお気持ちなどはとても情熱的で好感が持てるのですが、靴において最も重要なことは、足に寄り添うことかと考えますので、ラストが人の足に寄り添っていない、所謂、量産化に適した足に寄り添っていないラストを使用している限りは今以上の成長は期待できないでしょうね。
    ただ、ラストの改善があれば、とても魅力的な靴になると思うので、今後の改善に期待したいです。

    1. 革靴人 鈴木 より:

      コメントいただき、あざーっす!試着されてから購入されているとは素晴らしいですね。RAYMARブランドは様々な制限がある中でチャレンジされているので好きなんですよね。おっしゃる通り、履き心地に関しては、意見が分かれるところだと思います。自分も両国の展示会において、RAYMAR同一木型でグッドイヤーとハンドソーンの靴を履いた事がありますが、似て非なるモノでしたね。コルクが沈んでからは、まったく別物になるだろうなと感じました。人の足は千差万別ですから、現在の日本で普通になってしまった「既製靴を足に合わせる」というアプローチだけでは足に合わせるのが難しいのは事実です。今後の大石さんの動向にも注目しましょう。お名前から勝手に某youtuberを思いながら書いてしまいました(;・∀・)

  2. いし より:

    自分の持っているraymarの靴に不満があり、調べていたらここにたどり着きました。
    インソールの前足部分の質感と私もトゥスプリングの大きさはかなり気になりますね。。。
    踵の作り込みは良いと思いますが、
    履いててしっくりこないので、
    英国製の低価格帯(ラーク、バーカーなど)の靴の方が自分は満足できます。

    1. 革靴人の鈴木 より:

      コメントいただき、ありがとうございます!英国靴は既成靴としての安定感がありますよね。自分はチーニー好きです(・∀・)
      適切なトウスプリングというのは、履く人により若干変化する為、一概に否定は出来ませんが、READY-MADEだからこそ基本設計が重要だと考えます。木型改善は、コストが掛かるのでメーカーとしては避けたいのが本音のようですが、RAYMARが木型改善を継続されるならば引き続き応援したいですね。

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