はいどーも、革靴人の鈴木でございます。
デザインしたり、手製靴(ハンドソーンウェルテッド)の作業したり、なかなか修行な毎日でございます。
さてね、今回は革靴を作るにあたって使われる接着剤の多さについて書いてみましょう。
これは実際に靴を作ってみないと分からないと思いますが、結構な種類と量を使うんです。
自分が今作業している手製靴について書いてみると、以下のような感じです。
ゴム糊: ミシンで縫製する前に簡易的に材料をくっつけるときに使われるのが、コレ。これはほぼ全てのパーツに使われているかもしれません。
アクアセメント: ミシン糸の固定、先芯や月型の固定時に使用される水性の接着剤。
ラックボンド: 中底下にコルクを入れる際に固着のために混ぜて使用される接着剤。木工ボンドとほぼ同等の接着剤なのに、ビニール袋に入れて売られる「?」な接着剤。
混合乗り: アッパーの革を釣り込み時に靴底に固定するための接着剤。ちょっと高くね!?
DBボンド: ウェルトやヒール固定など、ガッチリと強力に接着する為の接着剤。塗布後に乾かして、温めて使うのが一般的かな?これも超高い!
といった感じで、革靴作りといっても、実は結構接着剤頼りだったりします。
もちろん、釣り込みの際には、釘で固定したりしますが、その前に接着剤を塗っておかないとズレる可能性がある。
なので接着剤は靴作りには欠かせません。
でね、よく目くじら立てて「ハーフラバーを貼ると通気性ガー」っ人も居るかと思いますが、それほど神経質にならなくて良いかと思われます。
というのも、基本的に本底を出し縫い糸でリブもしくはリブテープで靴本体に固定しますが、その際には全面に接着剤が塗られていますから、通気性といっても、それほど、空気の出入りは物理的にできないでしょう。
空気を通す接着材であれば、通気性を確保するでしょうが、DBボンドなどは強力なので、接着のために空気すら通さないでしょう。
なので、ハーフラバーを貼るデメリットによく書かれてる「通気性」ってのは除外して良いんじゃね?っていうのが自分の意見ですね。
オールソールする際には、一部が炭素化してしまうのはハーフラバーを貼ってるから、、、みたいな意見もありますけど、どうなんでしょうね?
汗っかきの人だったら、水分が中底あたりに貯まりますから、ハーフラバーの有無に関わらず一部炭素化してしまうのは不思議ではないかな。
この辺は人それぞれですから、信じるか信じないかはアナタ次第! トヽ(´o`;
というわけで、今日はこの辺で!