靴にはデザインしてはいけない場所がある

はい、どーも革靴人の鈴木でございます。

靴教室で習ったことを、あまりお伝えしていないなぁ、、、と思ったので表題のようなことを書いてみようかと。

 

 

写真の赤丸で囲ってある箇所はデザインしてはいけない場所なんです。

歩行時に足が非常に曲がる箇所であり、よく革靴にシワが入る箇所です。

 

簡単に言ってしまうと、この箇所にはミシン目を入れてはダメらしいんですね。

もちろん、羽根が入ってはダメですし、オシャレなラインを甲で描いているモンクストラップもありますが、

この部分に掛かってはダメらしいです。

 

なぜか!?

 

上記でも書いてあるとおり、足における非常に大きな屈曲部なので、そこに何らかのミシン目があったりすると足にも靴にも負荷がかかってしまうんですね。

オシャレだからといって、ここにデザインを入れてしまうと、そのミシン目を徐々に壊す恐れがあります。ウィングチップの飾り穴部分がここに届いているものがありますが、変な箇所にシワが入ってませんか?

そこにストラップがあれば、屈曲の度に負荷がかかり、そのストラップを引きちぎるかもしれません。

また、この部分で足が擦れて皮が剥けたりしませんか?

 

是非、そういった靴があればじっくり見てあげてください。

 

ちなみにツーシームやモカなどは、側面で縦に入っているデザインですから、屈曲に対してはそれほど影響はありません。

問題になるのは大抵、横に入っているデザインですね。

 

 

靴の屈曲部におけるシワの入り方を気にする人がいますよね。

是非、そういった方はシワの入り方が妙な靴を良く見てあげてください。

設計がおかしくなっていませんか?

もしくは自分の足長に合っていますか?※サイズが合っていない場合、屈曲部がズレますから、変な箇所に入ることもあります。

 

 

靴好きな人ほど、靴にかける時間は多いと思います。

是非ね、そういった設計部分にも目を向けてもらえると嬉しいですね。

 

 

ではでは。

革靴人 鈴木

40代まで映像関連会社に勤務。色々あって会社を辞めて靴業界に転身。 かがみ式靴教室で靴の設計を製靴方法などを学び、2019年に法人を立ち上げる。 色々あって上尾市立中央小PTA会長、上尾市PTA連合会副会長、上尾市青少年育成連合会副会長などを歴任。

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