木型の進化…

はい、どーも革靴人の鈴木でございます。

 

靴型を勉強しておりますと、木型(ラスト)の進化ということを感じますね。

 

物理的な部分では、材質。木で削り出したままだと、湿度で膨張したり縮小したり。非常に扱いにくいんです。特に、夏は高温多湿なのに冬には乾燥しまくる日本では影響が大きいですね。

なので、削りだした木型を基に数値化し、それを木型屋さんにて樹脂製ラストを生成してもらいます。

 

 

ハンドソーンで作る場合であってもマシンメイドであっても、日本では大抵樹脂製のラストを用います。

コレは至極当然。夏でも冬でも誤差が少ない靴が出来ます。

夏は高温多湿で、冬は雪も降るくらい冷えますし乾燥も半端ない。

作る時期によっては日本では木が大きく収縮するので、サイズに差分が発生します。

なので樹脂製一択みたいです。まぁ、この辺は新しい技術待ちみたいな感じでもあります。

 

 

欧米の木製木型を崇拝する人もいるかもしれませんが、ヨーロッパで作る靴ならば、それも良いでしょう。

ある意味、木製木型にこだわれる人ってのは、相当の靴道楽でお金持ちの人限定かもしれません( ´▽`)

 

でもって、木型に話に戻すと、木型は多種多様な靴つくりに役立ちます。

 

昔は職人さんの感覚だけで木型を削り出しておりました。

それに比べると、今は数値を算出し、それを基にして基線配列し、木型を作成している企業も少なからず増えてきたらしいです。

そうした靴メーカーがもっと増えると良いんですけどねぇ。

木型の今後をしっかり考えている会社もありますし、まだ雑に考えている会社もあります。

 

 

マジでコストかけていけば、相当良い木型を作成できるらしいのだけど、

残念ながら、時代はコスパ重視!

新しい木型作成に金は掛けられないらしいってのが製靴会社の裏事情らしいっす。

 

いやあ、色々と難しいね。

 

ということで、今回もボヤキで終わってしまいましたな。

ではでは、、、m(_ _)m

革靴人 鈴木

40代まで映像関連会社に勤務。色々あって会社を辞めて靴業界に転身。 かがみ式靴教室で靴の設計を製靴方法などを学び、2019年に法人を立ち上げる。 色々あって上尾市立中央小PTA会長、上尾市PTA連合会副会長、上尾市青少年育成連合会副会長などを歴任。

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